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ブタさんが定期的に打つワクチンについて

2020年04月30日

健康・病気

ワンちゃんは、毎年必ず狂犬病のワクチンを打ちますよね。ブタさんには定期的に打つワクチンはあるのでしょうか?


そもそもワクチンとは何か


病気にかからない為の予防薬であると考えて下さい。ワクチンは病原体を殺すことはできません。わざと体に病原体を入れ、免疫にその病原体をやっつけてもらい、免疫を育ててあげるのがワクチン接種の目的です。


ワクチン接種は必要か


狂犬病と違い法律によって定められてはおりませんが、mipigでは人に感染する可能性のある日本脳炎と豚丹毒のワクチンを定期的に打ってくださいとオーナー様にお伝えしています。豚コレラ(豚熱)のワクチンなど地域によって必要な予防接種が異なる場合もありますので事前にそれぞれの市区町村に問い合わせるか、獣医さんと相談して接種するワクチンを決めましょう。


ワクチンの接種頻度と時期


日本脳炎は蚊が媒介しだす前に打ちます。mipigでは、4月と10月に打っています。温暖化により10月でもまだ蚊が媒介することが多くなり、4月に打った効き目がなくなる為、2回打っています。豚丹毒は、半年に1回ワクチンを打っています。

また、豚コレラ(豚熱)のワクチンはmipig cafe目黒・原宿、mipig山梨ファームのブタさんに1年目は半年に1回、2年目からは年に1回の接種を管轄の家畜保健所に行ってもらっています。

ワクチンの種類や月齢によって接種回数や時期は異なるので担当獣医さんに相談しましょう。


ワクチンの種類

・生ワクチン

生きている病原体を体に植え込むワクチンです。発症しないように前もって病原性や毒性は弱められています。

生ワクチンの場合は基本的に産業動物のブタさん用になるので、10本単位からの販売になり1匹で打つ場合、値段も高くなります。不活化ワクチンに比べれば、副反応が発生する必要が高いが免疫効果は高く持続期間は長いので1回のワクチンで済む場合が多いです。

・不活化ワクチン

病原体を殺してから体に植え込むワクチンです。

不活化ワクチンの場合は1本単位で打つことができるので値段も安くなります。生ワクチンに比べれば副反応が起きにくいですが、1ヶ月空けて2回接種が必要となります。

・生ワクチンと不活化ワクチンどちらを打てばいいの?

生ワクチンか不活化ワクチンのどちらを打つかは担当の獣医さんと相談して決めましょう。ワクチン接種は、ほとんどが筋肉注射になるので、個体にもよりますが痛みで泣き叫ぶブタさんもいます。成長して体が大きくなってくると、押さえ込むのも大変になることを覚悟しておきましょう。病院に行くのを嫌がるブタさんもいて可哀そうですが、ブタさんの健康のために定期的な予防接種は行いましょう。1回の値段は、日本脳炎・豚丹毒ともに不活化で5000円くらいです。生ワクチンの場合お値段も変わってくるのでお近くの病院に問い合わせてみましょう。


日本脳炎とは


コガタアカイエカなどがウイルスを媒介し、吸血によって家畜や人への感染がおこる家畜伝染病です。コダカアカイエカがブタさんを好む為、ブタさんが中間宿主となりウマやヒトに感染る。

ヒトが感染すると?

ヒトへ感染すると高熱や頭痛、嘔吐、意識障害などの症状を起こし、最悪死に至ったり、精神障害などの後遺症が残ってしまうこともある。ヒトからヒトへ感染することはありません。

ブタさんが感染すると?

ブタさんへ感染すると軽度の発熱が出たり、無症状のことが多く感染してることに気付きにくく妊娠ブタさんの場合は異常産を起こしたりします。


豚丹毒とは?


豚丹毒菌の感染によるブタとイノシシの届出伝染病で、ヒトを含む哺乳類や鳥類に感染し年間約2000頭の発症が報告されています。

ヒトが感染すると?

発熱、患部の腫脹やリンパ節炎を引き起こします。

ブタさんが感染すると?

急性の敗血症型、亜急性のじんましん型、慢性型の関節炎や心内膜炎など様々な症状を起こす。

敗血症型…40度以上の高熱・1.2日で急死

亜急性蕁麻疹型…発熱や食欲不振の後に菱形疹と呼ばれる特徴的な皮膚病変を示すが、致死率は低い。

慢性型…時間が経って起こることが多く関節炎によって硬く腫れた痛みで歩行障害を起こすことがある。


豚丹毒と日本脳炎以外にも数多くの伝染病やウイルスが存在する為、ワクチンの種類もたくさんあります。

お近くの病院で相談しながら打つようにしましょう。


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mipig 編集部

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