ペットのブタさんが食肉にもたらす影響
2020年06月03日
コラムどうも、こんにちは。mipig責任者兼マイクロブタブリーダーの皆川 竜二です。
養豚業は日本でも非常に大きな産業です。宗教的な理由を除き、ブタ肉を全く食べていない人、又は食べたことがないと言う人は、日本ではかなり少ないでしょう。ただ同時にブタさんとふれあったことがあるという人も数としては少ないはずです。今まで平然と食べていた動物さんとふれあうことで、その後どのような影響が生まれるのか。
mipig cafeで勤めているスタッフさんに匿名でアンケートを取ってみました。
mipig cafeで勤め始めてからブタ肉を
・食べられなくなった。
・継続して食べれるけど食べづらくなった。又は食べる際はより感謝するようになった。
・あまり気にせず食べ続けることができる。
・もともと食べない。
こちらの内容で総勢46名のスタッフさんにアンケートを取ってみました!
そして結果はこのようになりました・・・・
・食べられなくなった。7人(15%)
・継続して食べられるけど食べづらくなった。又は食べるときはより感謝するようになった。22人(48%)
・あまり気にせず食べ続けることができる。15人(33%)
・もともと食べない。2人(4%)
どうでしょうか?
ブタ肉を食すことに影響を受けた人が6割以上という結果になります。
オーナーの中でも意見はさまざまです。
ブタ肉をやめる人もいれば、継続して食べる人もいます。
いつもふれあっているマイクロブタさんとスーパーで並んでいるお肉を、同じ動物のものだと思うことができない。というオーナーさんの意見もありました。既に加工されている、調理されている状態からブタさんの結び付けが難しいと感じる人が多いようです。
可愛いけど美味しいからなるべく考えたくない。というのも一つの素直な意見です。今までの習慣を断つということは人によってはなかなか難しいものだと思います。
mipigとしてのスタンス
mipigではブタさんのペットしての可能性、ブタさんの性格や特徴など、ブタさんのことをより多くの方に知ってもらうことで、ブタさんの地位向上を目指しています。
mipig cafeもその大きな役割を担っています。
mipigの活動を通してブタさんについて知り得た情報、mipig cafeでブタさんとふれあって感じたことなど、それらをどう消化するかは私たちが決めることではありません。考えを押し付けるつもりも一切ありません。
ブタさんを知らないままブタさんを食べ続けることより、さまざまな感情と向き合った上で、ブタさんを知ってからブタさんを食べ続けるという選択を選んだ方が良い気がします。
私自身mipigを通じてブタ肉を食べられなくなった人の1人です。
ただブタ肉をすぐ食べなくなったかと言えばそうでもありません。
もともとブタさんが好きでmipigを設立しましたが、設立当初、ブタさんがイギリスから到着した後も、ブタさんとふれあい、可愛いと思いながらも、ブタ肉との結び付けがあまりできず、ブタ肉を食べていました。
ふれあう時間が長くなるにつれ、罪悪感が生まれ、食べられなくなりました。それ以降、生活に支障が出ることはなく、なんで今まで食べていたのだろうか?と思うようになり、他のお肉も同じ理由で徐々に食べなくなりました。
畜産のブタさんに対して可哀想という情は現在もありますが、少ならからずとも、ブタ肉をやめるまではその恩恵には授かって育ってきました。
「畜産が今すぐ日本から全てなくなるべきだ!」というのもなかなか難しい話だと思います。とは言っても、「どうせ亡くなる命だから・・・」という理由でブタさんの命が粗末に扱われている畜産現場は非常に悲しい現実です。
海外から、日本は動物愛護の後進国だと言われる理由も、このような畜産の現状であったり、それに対する世論の関心の低さが原因の1つです。ただアンケート結果を見ての通り、ふれあうことによる心情の変化は大きいです。
世論が変われば日本も変わります。
ブタさんの地位向上によって全てのブタさんのみならず、全ての動物が住みやすい動物福祉先進国なることを願っています。
●● mipig 責任者 皆川 竜二
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