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ブタさんをお迎えしない方がいい人

2020年08月05日

コラム

どうも、こんにちは。mipig責任者兼マイクロブタブリーダーの皆川竜二です。

数年前までマイクロブタと言っても伝わらないことが多かったですが、近年はマイクロブタさんの認知度も高まり、「マイクロブタさんをお迎えしたい!」と思う人も増えてきています。

ブタさんの魅力が広まっている証であり、非常に喜ばしいことだと思っております。

ただブタさんをお迎えしたいと思う人の中でも、お迎えすべきではない人は少なからずいます。

可愛い!お迎えしたい!という思いだけではなく、オーナー様の生活環境非常に重要です。

生活環境に合っていないペットをお迎えしてしまうと、 オーナー様ももちろんそうですが、ペットちゃんが一番辛い思いをしてしまいます。

ではどんな人がブタさんをお迎えすべきではないのでしょうか?

ブタさんの幸せを願うブリーダーとして、以下に該当される方には飼育をお勧めしません。



ブタさんを長い時間1匹にさせてしまう

1匹にさせる時間が長い方はお迎えには向いていません。

ブタさんは寂しがり屋だと言われますが、これは群で生息していた習性が残っているからです。

1だと狩られてしまうという認識になり、少しハラハラとした心理状態になってしまいます。

そのため、長時間、1匹でいさせることは大きなストレスを与えてしまうことに繋がります。

どうしても不在時間が長いけど、ブタさんをお迎えしたいという方は2匹以上など、ブタさんにストレスを与えない対策を考えながら工夫する必要が出てきます。


広い飼育スペースを用意できない

ブタさんは適度に運動する必要があります。

現在、日本では「豚熱」が蔓延しており、この状況下で、頻繁に外に連れ出して散歩することは危険です。

室内で十分に動き回れるスペースがある程度必要となってきます。

しかし、ブタさんの鼻堀りの力は結構強いので、家具を壊されてしまう可能性はあります。

また、電源ケーブルなど、ブタさんが噛んでしまうと危険なものは保護が必要です。

大きいブタさんは人間を悠々と持ち上げることができてしまいます。

小さいブタさんでも同じくらいの大きさのワンちゃんよりは力があります。

十分に気を配りながら、ブタさんにとって良い環境作りを行ってあげてください。


養豚場の近くに住んでいる

どんなに良い家庭環境を用意してあげれる人でも、 近くに養豚場があるだけで思わぬ被害を発生させてしまう可能性があります。

日本はブタさんの病気大国であると言われるほど数々な危険な感染症があります。

その中でも人間に移る感染症はごくわずかですが、ブタさん同士で移るものがほとんどです。

特に過密な環境飼育されている養豚場は色々な伝染病を生む可能性が高いです。

養豚場側も、発生させないように消毒やワクチン管理を徹底していますが、 それでも発生してしまったり、外部に出てしまうことは多いです。 最近ですと、2018年9月岐阜県で確認された豚熱(豚コレラ)は、2020年8月現在、岐阜県、愛知県、長野県、三重県、福井県、埼玉県、山梨県、沖縄県(8県)まで広がってしまいました。

目に見えないため、どこでどう広がるか誰が持っているかは把握できません。

お住まいの近くに養豚場があれば、ブタさんのためにもそこでは飼育しないことが一番です。

何より養豚場の方々もかなり嫌がるかと思います。

ペットであっても伝染病をどこかで拾い、人やタイヤなどを媒介して、その養豚場に移してしまう可能性があります。


安定していない方

仕事環境が安定していない、精神状態、健康状態が安定していない、経済的に安定していないなど。

ブタさんに限らず、ペットをお迎えするということは、自分以外の命を管理する責任を担うことになります。

経済的、精神的、時間にもある程度余裕がある方が安心です。

安定がない中で、「癒されたい」という思いでお迎えされたい方もいらっしゃるかと思いますが、ブタさんの寿命は10年以上です。

責任を持って、終生飼育が出来ますか?終生飼育の自信がない方は、お迎えをやめましょう。


極度のめんどくさがり屋な性格、または神経質すぎる性格

主観的ですがマイクロブタさんの飼育に向いていない性格です。

マイクロブタさんを飼育するにあたり、ある程度精密性が求められます。

mipig cafeでは毎週体重測定を行い、その子の体重、体型に合ったごはん量を与えています。

オーナー様にも月に1度は体重の測定をお願いしており、 体重、及び写真を見ながら、その子に合ったごはん量を伝えるサポートを行っています。

体重測定やごはん量を計算することが面倒だと思い、怠ってしまうとブタさんの栄養が偏ってしまいます

量が多すぎると太ってしまいますし、少ないと栄養失調になります。 多少面倒であってもブタさんの健康管理のために、体重とごはん量は記録をつけておく必要があるので 極度のめんどくさがり屋な性格の人は向いていないかもしれないです。

また、神経質すぎる人は少し疲れてしまうと思います。

自由奔放な性格ですし、全てをコントロールしようとすべきではないです。

たまに言うこと聞かなかったり悪さをしても性格の一部として許してあげる気持ちが大事です。


夫婦ごっこで飼う

彼女がワンちゃんをお迎えしたいけど、彼女の家では飼えず、彼氏が自分のお家でワンちゃんをお迎えし、2人で育てるような夫婦ごっこが増えている印象を受けますが、別れたらその子はどうなりますか?

理想だけではなく、起こりうる可能性への対処も考えておきましょう。

何度も言いますがブタさんの寿命は10年以上です。安易な気持ちでお迎えすることは避けましょう。


プレゼントで飼う

商品ではありません。

ブタさんをお迎えしたい人がいるのであれば、その方が責任をもってお迎えをするべきです。

安易にプレゼントとして渡し、その人の笑顔だけ見て満足することは非常に無神経です。

ブタさんは命ある生き物であることを忘れないでください。



mipigとしてのスタンス


mipigでは、飼育放棄等を防ぐよう以下の取り組みを行っています。


1)情報の開示

mipig caféにご来店いただき、成長した大人のブタさんとふれあうことで、終生飼育可能か判断していただきます。

2)オーナー様の選定

事前に飼育環境や家族構成、動物の飼育歴などをヒアリングし、mipigでお迎え可能と判断した方のみ、お引渡しをいたします。

3)去勢・避妊の徹底

不用意なブリーディングを防ぎます。

4)マイクロチップの導入

迷子や飼育放棄の防止を目的としています。 万が一、飼育放棄されてしまったブタさんが弊社のブタさんであった場合、マッチングもしくは引取りを検討しています。

5)アフターサポート

お引き渡し後もオーナー様とも良好な関係を構築し、mipig appを通じてブタさんの近況を確認いたします。


お引渡して関係性が終わるというわけではなく、むしろお付き合いがスタートします。mipigは一般的なペットショップのように簡単にお迎えが出来ない仕組みをとっています。 飼育放棄に繋がる可能性が高い“衝動買い”が出来ないように、審査やお引渡しまでの期間を設定しています。


「面倒なことを言わずにブタさんを譲って」と思う方もいるかも知れません。

ただブリーダーとして、私がブリーディングさせなければブタさんは本来生まれてきません。

生まれてきてくれた全てのブタさんに対して私に責任があると思っています。

絶対に死なせたくないですし、不幸になって欲しくもないです。



おそらくビジネスには向いていない考え方ですし、単純にお迎えしたいと思う方からしたら面倒かもしれません。

しかし、ブタさんの幸せを願うブリーダーとして、下手に染まることなくこれからもブタさんファーストを続けていきます。




●● mipig mipig 編集部

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